症状は目的に向かって作り出される「ただのボールペンで火傷をする謎」

こんにちは。
日本アドラー心理学振興会代表の田山夢人です。

アドラー心理学って体に起きる症状には原因ではなくて、目的があるって考える心理学です。

症状に目的? そんなバカな。

はい、その気持ちは なんとなくわかります。

目的と言いますと、あんま馴染みがないと思われがちなんだけど案外そんなことないんです。人間の体なんて、けっこう目的に向かって機能してます。

たとえば、 あなたは火傷をしたことあります?

あっつーい!となり、水脹れができたりしますね。あれって熱いものが肌に触れたから水脹れができたと思うでしょ?

違うんです。

この考え方はまさに原因論。

こんな話があります。

被験者に目隠ししてもらって、「超高温に熱した棒をこれからあなたに当てます」といって、ただのボールペンを被験者の腕に当てたんです。 したらどうなったか。

なんとボールペンを当てたところが水脹れになったんです。これおかしくないですか?

水脹れは火傷の反応です。原因論で考えるなら熱が原因で水脹れが結果。でも、そもそもただのボールペンを当てただけ。なのに火傷の症状が出ています。

これはつまり熱い物体が当たらなくても火傷はするということです。

ここで原因と結果の理論が崩れましたね。

じゃあ水脹れという症状は一体どのように起きたのか。シンプルです。

体を熱から守る「ために」脳が体に指示を出し体が水脹れを作り出したのです。

目的に向かって体が症状を作り出したんですね。 目的論です。

熱いから水脹れができたのではなく、熱さから体を守るために水脹れを作り出したんですね。症状というのは、自分を苦しめたり、苦しんだ結果できるものじゃなく、自分を何かから守ろうとしてできることがほとんどです。

症状に限らず、不安や焦り、怒りなどのマイナスな感情や思考なんかもです。

意外と人間の体は目的に向かって働いているんですよ~!

追伸

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