代表メッセージ

代表メッセージ

日本アドラー心理学振興会 代表 田山夢人

はじめまして!
日本アドラー心理学振興会代表の田山夢人と申します。

この度は数あるアドラーを学ぶ場の中から、当振興会に来てくださり、本当にありがとうございます。

私のアドラー心理学との出合い、そして心理カウンセラーとしてのキャリアが始まったのは、話し方講師をしていた時代でした。

私はもともと音楽大学出身で声楽が専門。

しかし、私は歌でも人間関係でもすっかり挫折していたのです。

人前で声が詰まる、頭が真っ白になって言葉が出ない、動悸が止まらなくなりうずくまる、人混みを歩けないなど、さまざまな症状も出てくるようになり、ますます自分に自信が持てなくなっていったのを覚えています。

そんな中、私はある教室のボイストレーナーとして働いていたのですが、ある日、「田山先生、話し方のコースを受け持ってみませんか?」と教室の先輩がお声をかけてくださったのです。

これが私のアドラー心理学との出合いのはじまりになるとは、当時の私は知る由もありませんでした。

どんなレッスンになるのかな…
どんな生徒さんたちがいらっしゃるのかな

期待と不安を胸に、いざ話し方講師としてのレッスンも始まっていきました。

すると驚くことに、いらっしゃる生徒さんたちは、対人恐怖、あがり症、吃音など、当時の私が悩んでいたことと同じようなお悩みを持たれている生徒さんたちがほとんどだったのです。

自分を見ているようで余計に放っておけませんでした。

何とか生徒さんたちの問題を解決できないかと必死に方法を模索していく中でアドラー心理学と出合ったのです。

アドラー心理学を学び、カウンセリングを学び、それらをレッスンに取り入れていったことで、生徒さんたちの顔に笑顔が戻り、自信に満ちた声が聞けるようになっていったのでした。

(いやぁよかった、本当によかった)

安心感の中、この言葉を心の中でたくさん言っていたのを覚えています。

生徒さんたちから

「先生ありがとう!」
「先生と話せたおかげで自信を取り戻せたよ」
「先生に会うと安心できます」

そんな嬉しい言葉もくれて、それにはさすがに泣きそうになりましたよ。

そんな感動でいっぱいのときに、ふと冷静になり気がついたことがありました。

(そういえば詰まらずに話せてる…)
(頭が真っ白になること減ったな)
(最近、動悸が起きてないけど治ったのかな)

そう。私自身も症状が起きなくなっていて、自信も取り戻していたのです。驚きでした。

アドラー心理学は、生徒さんのお悩みだけではなく、同時に自分の症状や思考までも変え、人生をパッと明るくしてくれる出合いになったのです。

その後、その経験を活かし、私は心理カウンセラーとして独立をして、多くのクライエントさんの自分らしい人生へのサポートをしながら現在まで歩んできました。

長年、精神科でのカウンセリングに通うも効果が現れず、パニック障害が治らなかったクライエントさんが、長距離の移動ができるようになり、素敵な人と出会い結婚をしたり、30年悩み続けた家族とのコミュニケーションの悩みがたった30分のカウンセリングで解決したり。

アドラー心理学の提案する考え方やコミュニケーションは、人生を変える力を持っています。

そんな力を持つアドラー心理学を少しでも多くの方に知っていただき、「生きづらさ」を「生きやすさ」変え、自分だけではなくまわりの人たちもより幸せな人生を築けるような機会となれば嬉しいです。

田山夢人プロフィール

アドラー心理学専門の心理カウンセラー。日本アドラー心理学振興会代表。田山カウンセリングオフィス代表。

東京都品川区に生まれ、宮城県仙台市にて育つ。音楽大学を卒業した異色の心理カウンセラー。

ひとりっ子で幼い頃から「人に好かれよう」「人から嫌われないようにしよう」という思いから、必死で「いい子」「優等生」を演じてきたが、それが自分自身の首を絞めるようになる。仕事や人間関係も上手くいかなくなり、そんな自身のライフスタイルはまぶたの痙攣、動悸、対人恐怖、電話恐怖、特定の電車に乗れなくなるなどの神経症を引き起こしていった。

唯一の心のよりどころであった音楽や歌も、そのことが原因で挫折を味わう。

当時、音楽教室の「話し方講師」としてマンツーマンレッスンを行っていたのだが、その時に出会った生徒さんたち、そして経験したレッスンがアドラー心理学と自身を引き合わせ、挫折から這い上がっていくきっかけとなる。

そこでの経験を活かして心理カウセラーとして独立。しかし、いきなり順調とは行かずに、しばらくは他の仕事をしながらの生活となった。

ある日の朝、通勤電車の中で意識を失い倒れる。

そのできごとで「自分らしい生き方」について考えはじめ、「自分にできることで、自分のペースで生きていこう」と完全なる独立を決心。

自分の捉え方、あり方、生き方を変えたことにより、自身の症状は回復し、仕事も対人関係も何気ない日常も、充実した日々へと激変していった。

自身の神経症を克服してきた経験と話し方講師時代に出会ったアドラー心理学を活かし、これまでに1,700件以上の対人関係のコミュニケーションに関する相談に乗り、クライエントを再び自分らしい人生に踏み出せるようサポートを続けてきた。

2020年9月末には初の電子書籍となる『自分らしく生きてたら、何だか人生うまくいく。』(夢叶創出版)を出版。Amazonランキング心理学、精神医学、自己啓発など16部門で一位を獲得し、ベストセラーも獲得。2021年7月には2冊目の著書となる『どうせ比べるなら、上手に比べなさい。』(夢叶創出版)を出版。Amazonランキング7部門で一位を獲得し、ベストセラーも獲得している。2021年10月には3冊目となる著書『素晴らしきかな、心理カウンセラー』(夢叶創出版)を出版。Amazonランキング5部門で一位を獲得。2022年2月には4冊目となる著書『ありのままに生きてたら、何だか人生うまくいく。』(夢叶創出版)を出版。こちらもAmazonランキング7部門で一位を獲得。2022年12月には5冊目となる著書『集客は準備が10割』(ゼロワン出版)を共著にて出版。こちらもAmazonランキング20部門で1位を獲得している。2023年2月7日には6冊目となる著書『自分もみんなも幸せにするアドラー心理学の教科書』(夢叶創出版)を出版。Amazonランキング15部門で1位を獲得している。

現在は、一人でも多くの人が自分の生きづらさを手放し、お互いがお互いの違いを認め合い、それらを活かして協力し合えるようなあたたかい社会を実現できるよう、アドラー心理学の講座やカウンセリング、アドラー心理学のカウンセラー育成に力を入れている。

著書