こんにちは。
日本アドラー心理学振興会代表の田山夢人です。
アドラー心理学は学ぶと大変効き目があって、コミュニケーションが見違えるほど変わっていく人が多い心理学です。
そのため多くの人が学ぼうとされるのですが、中には学んでもあまり効果が表れず、むしろ対人関係が悪化する人たちがいます。
今回は「こんな人は心理学を学ばない方がいいですよ」というお話をします。見方を変えれば、「こういう学び方をすれば効果絶大ですよ」というお話です。
まず結論からいいますと、「人を操るために心理学を学ぼうとする人」です。
こういう人は心理学を学ぶこと、もしくはこういった学び方をすることはあまりお勧めしません…
夫を自分の思い通りにさせよう。子どもを自分の思い通りにさせよう。部下を自分の思い通りにさせよう。
そういったマインドでアドラー心理学を学ぼうとされると、対人関係はより悪化してしまうのです。
実際、私もそんな時期がありました。でも、努力すればするほどに相手との関係性が上手くいかなくなるのです。
生徒さんでこんな方がいました。
「今日、アドラー心理学の勉強あるから〇時から〇時までは連絡つかないからね」とご主人に伝えたところ、「またオレを操るための勉強か」と言われたそうでした。
このセリフをご主人から聞いたときに生徒さんは「夫はずっと操られている感じがしていたんだ」「私、確かに夫を自分の理想の人に育てようとしていたかもしれない」とハッとされていました。
それからこの生徒さんは「いかに夫を操らないか」を学ぶためにアドラー心理学を学び始めました。
すると3か月たった頃、生徒さんから「最近、夫婦ゲンカがグンと減ったんです。一緒にでかけることも増えたし、なんか穏やかになりました」とご連絡いただきました。
「どんなことを学ばれましたか?」と生徒さんにお聞きしたところ、「アドラー心理学を学ぶ学ばない以前に、相手をコントロールしようとしていた自分の姿勢が夫の勇気をくじいていたなとわかりました」とおっしゃっていました。
もちろん対人関係がこじれるキッカケというのは今回のように「相手を操ろうとする」ということがすべてではありません。しかし、割合としては多いのも事実。
もし現在、あなたが対人関係でうまくいかないなと感じているのであれば、まず「相手をコントロールしようとしていないかな」と自分に問いかけてみるのもいいかもしれません。
その上で、もし「相手をコントロールしようとしていたな」と思い当たる節があったのなら、まずその部分を客観視できたのはとても素敵なことだと思います。自分と向き合う勇気があるということだと私は思います。
せひ、そんな場合は「相手を操らないために」アドラー心理学を学んでみてください。
とてつもなくあなたの人生に素敵な影響を与えてくれますよ!
コメント