こんにちは。
日本アドラー心理学振興会代表の田山夢人です。
あなたは対人関係において、こんなことありませんか?
- 相手が落ち込んでいる時に元気にさせようとする
- 相手が泣いてる時に泣き止ませようとする
- 相手が怒っている時になだめようとする…
特に相手がマイナスな感情を表している時にそういった行動を私たちは割と自然とやってしまううことが多いと思います。
でも、一旦こういった行動を考え直してみたいのです。
これって冷静に考えると、自分が心配になったり、不安になったり、怖くなったりするから、自分が安心できるように相手を自分の理想の状態に変えようとしている部分があると思うんです。
これってとても縦の関係だと思う。今の相手の状態は良くないとジャッジをして、自分の中の正解の状態に向けて相手を変えようとする行為です。
これだと余計にその状況を悪化させてしまうこともあります。
まず大前提、アドラー心理学では怒ることも、落ち込むことも、泣くことも、すべては「自ら選択してそうしている」と考えます。
怒りたいから怒るし、泣きたいから泣く、落ち込みたいから落ち込むのです。そこを私たちは忘れがちだなと思う。
周りの何かがそうさせたのではなく、自分が選んでそうなったのです。
もちろんそこには心理的な目的があって、そうなることで誰かに○○してほしいとか、自分が○○するためにそうします。
しかし、それ以前にまずはマイナスな感情や状態も、基本はOKなんです。悪いものじゃない。そういった状態になることが必要な時もあるんです。
たとえば相手が泣いていて、泣き止ませようとするのは身体的にもよくないかもしれない。
たとえば、涙を流すという行為は、生物学的な目的で考えると、体内のストレス物質であるコルチゾールを排出するための機能です。
つまり、涙を流している時はストレスを発散している最中。それをこちらの都合で止めようとしてしまったら、そのストレスは相手の体内に残ったままですね。
相手のマイナスな感情をともなう状態というのは、その人にとって「今まさに必要だから」そうなっていることを頭の片隅に置いておきたいですね。
では、そういう状況に出くわした時に自分にできること、気をつけるべきことは何か。
5つあります。
①相手の状態を無理に変えようとしない
②相手の状態に寄り添う
③相手の状態の目的を考える
④「何かできることある?」と聞く
⑤相手を信じて見守る
この5つを気にしておきたいなって思います。
あなたは必要以上に、相手の状態を変えようとしていませんでしたか?それはあなたがやらなくていい仕事かもしれません。
相手を信じてそれを任せれば、あなたの心も少し軽くなるかもしれませんよ!
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