カウンセリング・心理療法

ナビゲーター有沙さん

先生、先生!そもそもカウンセリングや心理療法ってどんなことするんですか?

夢人先生

いまいち何するかイメージ湧かない人もいますよね。有沙さんはどんなイメージありますか?

ナビゲーター有沙さん

んー、カウンセリングというと「話を聞いてくれる」っていうイメージくらいですかね。

夢人先生

そうイメージされている方は多いよね。実際、日本で行われるカウンセリングの60〜70%くらいはひたすらに話を聞くだけのカウンセリングが多かったりします。でも、私たちが行なっているアドラー心理学のカウンセリングはだいぶ毛色が違うんですよね。

ナビゲーター有沙さん

え!違うんですか!?

夢人先生

カウンセリング、心理療法とそれぞれ解説していきますね。

アドラー心理学の
カウンセリングとは

アドラー心理学のカウンセリングは、クライエントさんが日常の人間関係の中でつまずいていること(ライフタスク)に対して、より上手くいく方法を学び、実践していけるようにしていく、いわば心理学のパーソナルレッスンとも言えます。

話を聞くだけなの?

日本のカウンセリングの60〜70%は「傾聴」と言われ、カウンセラー が意見や助言を一切言わず、ひたすら聞くに徹する相談スタイルと言われています。

ですが、アドラー心理学のカウンセリングはだいぶスタイルが違います。

心理学的・専門的な助言がある

まず、お話を聞きながらたくさん質問もさせていただき、積極的に状況をアドラー心理学の視点から分析していきます。

分析した結果から、必要と思われる技術や知識、考え方をカウンセラーからしっかりとお伝えしていくスタイルといえます。

ナビゲーター有沙さん

なんで一般的なカウンセリングは助言を一切せずに話を聞くだけなのに対して、アドラー心理学のカウンセリングは積極的に助言をするんですか?

夢人先生

一般的な、というと少し語弊がある気がするけど、多くのカウンセリングは医学的なモデルなんです。つまり、悪いところ、余分なところが体もしくは心にできて、それを話を聞くことによって癒していこう、なくしていこうという考えなんですね。

ナビゲーター有沙さん

手術でガンの部分を取り除くみたいな?

夢人先生

そんなイメージだね。でもアドラー心理学はそもそも悪いところ、余分なところができたと思っていない。今うまくいっていないのは単にコミュニケーション技術が不足していたり、より便利な考え方や捉え方を知らないだけだと思っているんです。

ナビゲーター有沙さん

知らないだけだと!

夢人先生

そう。だから知らないことは学んでいかないといけない。数学の公式も、見ただけでは解けないでしょ。解き方を学ばないと使えない。アドラー心理学も同じです。公式の解き方を教えていきたいんですね。

どんなお話をすればいいの?

基本的に何を話していただいてもかまいません。

ただ、こちらから特にお聞きしたいのは、困っている相手との「ある日あるところで起きたできごと」を聞きます。これをアドラー心理学では「エピソード」と呼んでいます。

たとえば、「うちの主人はいつも冷たい」の類いではなくて、「昨日の夜、主人が家に帰ってきたとき…」というお話を材料にカウンセリングを進めていきます。

ナビゲーター有沙さん

なんで「ある日あるところで起きたできごと」なんですか?

夢人先生

心理学は科学だから。科学はなるべく質のいいデータ、事実をもとに検証していくものです。「いつもこうだ」というのは、意見の度合いが強いでしょ?それよりも、ある日あるところで起きた、たとえば会話なんかを話してもらった方が、より事実に近いとアドラー心理学は考えているんです。

ナビゲーター有沙さん

なるほど、あくまで科学としての心理学なんですね!

アドラー心理学が目指す
カウンセリングのゴールとは

通常一般的なカウンセリングは、クライエントさんが自ら気づき、思考や行動が変容して、自己実現、つまり自分の願いや、自分にとっての幸せが叶うよう援助されます。

しかし、アドラー心理学はそれだけだと真に幸せにはなれないと考えている心理学です。

なぜかといえば、自分の幸せばかり追求していった結果、他の家族が迷惑を被ったり、不幸になることだってあります。まわりが不幸になれば、その影響は必ず自分に返ってくるのです。

だからアドラー心理学は、そもそも「みんなにとっての幸せ」の一部としての「自分の幸せ」を考えていきたいし、逆に言えば、「みんなにとっての幸せ」を実現していくために、自分にできることをしていく、できるようになっていくというのがアドラー心理学カウンセリングのゴールでもあります。

これをアドラー心理学の言葉で「共同体感覚」といいます。

この「共同体感覚」が、今までよりもまた少しアップしていくことが、アドラー心理学のカウンセリングが目指したいことなのです。

何回くらい実施するの?

アドラー心理学のカウンセリングは短期療法の部類に属すと言われます。

黒川カウンセリングオフィスで実施しているケースだと、多くが3〜5回。しっかりやる方で5〜10回くらい。精神疾患でもう何年も病気と向き合って来たという方でも12〜15回くらいで改善したりする方が多いです。

ナビゲーター有沙さん

そもそも一般的なカウンセリングは回数はどんな感じなんですか?

夢人先生

たとえば以前フロイト派の先生のお話を聞いたことがあるんですが、その先生は一つのケースに40〜50回はやるとおっしゃっていました。あとはたとえば、私の生徒さんがメンタルクリニックでカウンセラーをしているんですが、そこのカウンセリングは30回と言っていました。

ナビゲーター有沙さん

そんなに!それを聞くとアドラー心理学のカウンセリングはだいぶ少ないですね。

夢人先生

そうでしょ。時間的にも経済的にも優しいなと私は思います。

夫婦や親子でも来ていいの?

アドラー心理学のカウンセリングの基本は、本来、グループ・カウンセリングがメインでした。1対1の個別カウンセリングの方が珍しいのです。

なので、黒川カウンセリングオフィスでは1対1のカウンセリングはもちろんですが、ご夫婦一緒に来られたり、親子で来られたり、家族みんなで来られたりすることもあります。

ナビゲーター有沙さん

これまで最高何人の方が同時に来られましたか?

夢人先生

うちのオフィス小さいのでね、なんともですが、これまでだと家族4人でいらっしゃった方が最高かな。

ナビゲーター有沙さん

そんなに来たんですか!?それでもいいんですか?

夢人先生

いいんです。お部屋に入れば(笑)

アドラー心理学の心理療法とは

アドラー心理学の心理療法は、カウンセリングが日常の人間関係でつまずいていること(ライフタスク)を話題にするのに対して、クライエントさんの信念体系や行動パターン(ライフスタイル)を分析して今後に活かしていくセッションです。

どんな人が心理療法を
受けているの?

アドラー心理学の心理療法を受けられる方は、たとえば精神疾患や神経症などで通院中の方など、主に症状が出ている方が受けることが多いです。

パニック症による動悸、過呼吸、フラッシュバック、あとは強迫症だと強迫観念や強迫行為などはメジャーです。

症状が出ていなくても、たとえばお仕事・友人・家族の対人関係がどれも上手くいっていない方も心理療法を受けることが多いです。

ナビゲーター有沙さん

アドラー心理学の心理療法は症状も治してくれるんですか?

夢人先生

ここは注意が必要で、私たちは症状を治すわけじゃないんです。あくまで自分と”何か”の関係をよくしていく。たとえば、自分と病気の関係だったり、自分とパートナーの関係とかね。

ナビゲーター有沙さん

じゃあ症状は治らない?

夢人先生

そうとも限らない。症状を治すことを目的にしていないことが前提だけど、心理療法を進めていきながら、自分と対象となるものの関係をよくしていくことで、結果、症状も消えていく人は少なくないです。

ナビゲーター有沙さん

そうなんですね。そもそも病気との関係が良くなれば、症状が消えようが消えまいが、気にならなくなりそうです。

夢人先生

まさにそこですね。症状があるかどうかというのは、アドラー心理学の視点において、究極的にはどちらでもかまわないんです。

心理療法は
どうやって行われるのか

カウンセリングでは主に、「ある日あるところで起きたできごと」(エピソード)を扱うと説明しました。

心理療法では、「早期回想」とよばれる幼い頃の思い出を材料に分析をしていきます。この早期回想も、条件としては「ある日あるところで起きたできごと」として語れるものを材料にしていきます。

受ければ人生は変わるのか

カウンセリングや心理療法というのは、単に受ければ症状が消えたり、対人関係がよくなったり、大きく人生が変わる魔法ではありません。

私たちカウンセラーにできることも限られていて、カウンセラーがクライエントさんの問題を肩代わりできるわけでもなく、けっきょく問題に立ち向かわなくてはいけないのはクライエントさん本人になります。

私たちは方法を示したり、トレーニングをコーチしたり、クライエントさんを勇気づけることしかできません。

「変わるぞ!」
「人生、変えてやる!」

そういった”決心”があってこそ、私たちがお伝えするアドラー心理学が生きてくるものと思います。

学べば一生もの

私たちがカウンセリングを通して何をお渡ししたいかというと、そのときだけの一時的な癒しではなく、カウンセリングから離れても「自分で考え、乗り越えていく力」「仲間と協力して、乗り越えていく力」です。

カウンセリングに依存的になるのではなく、「これを学べば、今後の人生でおじいちゃんおばあちゃんになるまで、いくらでも応用がきく実学的な心理学」を学んでほしいんですね。

私たちは対人関係の中に組み込まれた存在です。それはおそらく死ぬまで変わらないと思う。きっと役に立つ考え方や方法、技術が身につくと思います。

ぜひアドラー心理学のカウンセリングの門を叩いてみてください。

カウンセリングお申し込みはこちら

黒川カウンセリングオフィスへのカウンセリングお申し込みとなります。

毎月5名様まで、初回カウンセリング6,000円でご案内しております。

ご興味がある方はぜひお気軽にお申し込みください。



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