こんにちは。
日本アドラー心理学振興会代表の田山です。
いつもブログを読んでくださりありがとうございます。
黒川カウンセリングオフィスで私が担当させていただくご相談は、夫婦関係や親子関係のご相談が多いのですが、そんな中でよくあるご相談が、、、
「まったく協力をしない夫をどう変えるか」
「ゲームばかりの子どもをどう変えるか」
「過去を持ち出し責めてくる妻をどう変えるか」
など、いわゆる「相手を変える」ご相談です。
今回は「夫(妻・子ども)が変わるとき」というお話ですが、最初に結論をお話ししておきます。
夫、妻、子どもが変わるとき、それは…
「自ら変わりたいと思ったとき」
これに尽きます。
詳しくお話ししていきますね。
まず相手を変えたいと思う気持ちはすごい分かるし、むしろこれは多くの人がまずはじめに抱く、ごく素朴な、ごく自然な思いなのではないかなと思います。
でもあまり期待させても悪いですから、ここでキッパリとお伝えしておこうと思います。
「他人を変えることはできない」
いや、もう少し厳密に言いますと、技術的にはできなくはないのですが、アドラー心理学は他人を変えること、いわゆる他者操作的にアドラー心理学を使いたくないのです。
だってそれって言葉を選ばずに言えば、自分の願望実現のために相手を意のままにするとも言えるじゃありませんか。自分が相手の立場だったらどう思うだろう。
他にも理由はあって、他人を変えようとした瞬間に、その関係性は「正しい・間違っている」の構図になって、より夫婦関係や親子関係は悪化してしまうから。
妻が夫を変えようとすれば、その瞬間、「正しいのは妻で、間違っているのは夫」という関係性ができてしまう。
これ、間違っている側を自分に置き換えて考えてみてください。あなたは相手から変えられようとしている。今のあなたは間違っている。変わらなければいけない。そう対峙されたらどう思いますか?
おそらくあなたは反発、反論、抵抗すると思います。「私の方が正しい!間違っているのはあなただ!」って。
この先に夫婦や親子のよい人間関係はないのです。
じゃあどうすれば…
大丈夫。希望のある部分もお話ししていきます。
「相手を変えることはできないけど、相手に協力すること、相手に協力をお願いすることはできる」
アドラー心理学が目指したいのはここです。
操作ではなく、協力。
命令ではなく、協力。
夫に働き者になってほしいとか、子どもがゲームをやめて勉強好きになってほしいとか、妻に過去は持ち出さず今を見てほしいとか、これらは「こうだといいな」という自分の願いじゃないですか。
自分の願いですから、相手を操作するとか、相手に命令するという態度はそもそも変かもしれない。
自分の願いだから、相手に「お願い」するのです。
それは協力の要請です。
「〜お願いできますか?」
これですね。
ここで「そう言っても相手が応えてくれなかったらどうするんですか!」という声が聞こえてきそう。
でも、もしそう思ったのなら、それはあなたの心の構え方がまだ操作や命令のままなのかもしれません。
「お願い」というのは、断られることもあるのです。だって、あなたも人からのお願いで断るときがあると思います。断る権利があるし、断る権利を認めることは大事ですね。
ここまで聞いてもやっぱり希望もへったくれもないかもしれないので、もうちょっといいことお話しします。
「協力してもらえる可能性が高くなる方法」
可能性ですよ?可能性が高くなっても、相手のことですから、やはり断られることもあることをご承知おきください。
タイトルに戻りますが、どんなときに変わるのか。それは冒頭で、「自ら変わりたいと思ったとき」とお話ししました。
じゃあ、どんなときに人は自ら変わりたいと思うのか。
①大きなできごとが起きたとき
②洗脳を受けたとき
③感動をしたとき
①はたとえば、交通事故とか大病とか、身近な人の死であったり、大切な人との別れ。こういったできごとは、その後の自分のライフスタイルを大きく変える可能性がありますね。
私の母はベビースモーカーだったんですが、あるとき急に胸が苦しくなったんですって。息ができない。その経験をしてから、パタリとタバコをやめました。
これは大病までいきませんが、母にとって身の危険を感じる大きなできごとがだったのかもしれません。
②の洗脳は、よくあるのは毒親的な家庭環境で外部との接触もほぼないとか、あとは悪質な新興宗教にハマってしまうなどがあげられます。
私が希望だと思うのは③の感動をしたとき。
たとえば私はアドラー心理学に感動をいたしました。そのアドラー心理学を教えてくださる先生に感動いたしました。
「ああ、この人のようになりたい」
それは一種の憧れかもしれないし、尊敬かもしれません。
人は憧れや尊敬という感情を抱いたとき、自らの行動を改めていきやすくなります。
この部分はね、夫婦関係や親子関係に応用できるところです。
憧れってのは少し遠く感じるかもしれませんが、尊敬は割に身近だと思うの。
もし仮にあなたが、相手から尊敬の念を抱かれていれば、相手は喜んであなたに協力したいと思うかもしれません。
きれいな言葉で書きましたが、言ってしまえば「相手に変わってもらいたいと願う自分は、どれほどのもんじゃい」ということです。
だから、相手どうこうの前に、自分が変わっていかないといけないということです。(ここで私は毎度、ううっ…と自分に突き刺さります)
でも結局そうなんだよね。
自分が変わらなきゃいけない。
じゃあ、どうしたら相手からの尊敬に値する自分になれるのか。
それは正直わからん。
でもひとつ確実に自分にできることは、「相手を尊敬する」ということです。
これが「協力してもらえる可能性が高くなる方法」なのです。
相手がこちらを尊敬してくれるかどうかなんて、結局は相手が決めることです。どんなに相手に献身的に尽くそうが、どんなに相手の期待に応えようが、尊敬してくれない人はたくさんいます。
そこはコントロールできないところなの。操作や命令じゃないしね。
でも、日々こちらから相手に対して「この人、こんなところが素敵だな」「こんなことしてくれてるんだな」と、プラスな面を見つけ、「ありがとう」「そういうところ尊敬します」と関わり続けていくことはできます。
たとえ気持ちがそうしたくなくても、することはできます。
そうしていくうちに、相手との「よい人間関係」は積み上がっていくかもしれません。
積み上がっていけば、相手とのよい協力関係も実現していける可能性は高くなっていきます。
夫婦関係の改善、親子関係の改善といいますが、その言葉が目指すところはここだと思うし、むしろここを目指さないと根本改善には至らないのです。
私たちのカウンセリングは、その場しのぎのハリボテのような関係性を繕おうとしていません。
カウンセリングに来てくださったみなさんに、本当の意味での「よい人間関係」を築き直してほしい。そして築き方を夫婦、親子一緒に身につけてほしい。そんな想いでおります。
あなたはお相手を尊敬していますか?
ぜひこれを機会に、少し振り返ってみてくださいね。
追伸
今回のブログとほぼ同じ内容をお昼のライブでお話ししています。
動画で見たい人は、ぜひInstagramをフォローの上、ご覧くださいね!


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