とことん「よかった」を探そう。

こんにちは。
日本アドラー心理学振興会代表の田山夢人です。
いつもブログを読んでくださりありがとうございます。

私はよく、生徒さんやクライエントさんたちに「よかった」を探しましょうとお話ししています。

これは私自身もそう学んだし、日々実践していることだし、むしろこれができないとカウンセリングはできない。

アドラー心理学を生きる上でベースとなる世界の捉え方です。

「よかった」を探す名人になれると、色んなことが起こる人生の中でも心丈夫に生きていくこともできます。

「どの程度、よかったを探すの?」

とたまに聞かれます。

私は「とことん探します」と言うのね。

ひとつエピソードをお話しします。

仏教でおなじみ、ブッダのお話です。

ブッダのお弟子さんプンナが仏教を広める旅に出るため、最後のお言葉をもらいに来たときの話。

プンナの向かう国は凶悪な人々が住むと言われる国だったんですね。

ブッダは覚悟を確かめるためにプンナに問いました。

ブッダ「もしみんながプンナに悪口言ったり罵ってきたらどうする?」

プンナ「いい人たちだ。殴ってこないんだもんと思うことにします」

ブッダ「じゃあ殴ってきたらどうする?」

プンナ「鞭や杖で叩かれなくてよかったなって思うことにします」

ブッダ「じゃあ鞭や杖で叩かれたらどうするの?」

プンナ「刃物じゃなくてよかったなって思います」

ブッダ「じゃあさ、刃物でプンナの命を奪ったらどうするの?」

プンナ「師匠、弟子たちの中にはご飯も食べられず自ら命を絶つことを願う人もいます。そう考えると、自ら願うことなく命を断つことができてよかったなと思うこともできます」

ブッダ「よし。きっと良い旅になるよ。おもむくままに行きなさい」

いかがでしょう。

プンナはまさによかった探しの名人ですね。

ここまでの境地になりましょうとは思いませんし、私もこんなに人ができていません。

でも、マイナスなできごとを「よかった」という視点で捉え直す力は、あって損はなさそうですよね。

もしあなたがアドラー心理学を日々の生活の中で実践していきたいなと思っているのなら、まずは「よかった」を探すところから、始めてみてはいかがでしょうか。

追伸

7月21日に仙台でワークショップやるよ!
仙台の人たち、空けておいてね!

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