こんにちは。
日本アドラー心理学振興会代表の田山夢人です。
いつもブログを読んでくださりありがとうございます。
以前、精神疾患と診断され、自傷行為や衝動的な行動で入退院を繰り返すお子さんがカウンセリングに来たことがあるんです。
もちろん病院にも何年も通院してるんだけど、病院ではお薬を調整されるだけで、特にその他の指導はなく、一向に改善しないようでした。
そこで親御さんがうちに連れてきてくれたんです。
うちでカウンセリングをはじめて3回目くらいになると、自傷行為や衝動的な行動はほとんど落ち着いてきたんですね。
親御さんの目から見ても、
「最近、自信がついてきたのか、様子が変わってきた気がします。カウンセリングに行ってよかったです」
とご連絡もいただけたくらい。
いったい私は何をしたのでしょうか?
結局、勇気づけなんですよね。
薬も使わず、勇気づけ。
お医者さんはたいてい「脳」の問題として解釈してお薬で症状を消そうとするんですが、それはあくまで症状を一時的に抑えるだけで根本的な治療とは違うし、そもそも「脳」の問題として捉えるのも私からしたら違和感なんです。
じゃあ何を問題と捉えて、どうしていけばいいのか。
まず、問題は「対人関係」にある。
そして対人関係の文脈の中で、何かのことがらで「勇気がくじけている」んです。
冒頭に紹介したお子さんもそうでした。
勇気がくじけると、向き合わないといけない課題に対して、過剰に頑張ろうとしすぎたり、過剰に回避しようとしたりするんです。
それが症状であったり、問題行動なんですよね。
だから必要なのは、
「勇気づけ」
なんです。
自分には力があって、自分には価値があって、人々は仲間だなと思えるようになれば、わざわざ問題行動に走ったり、突飛な症状を体全体でこしらえなくて済むようになる。
結局、勇気づけなんですよね。
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