親だから偉いわけじゃない

こんにちは。
日本アドラー心理学振興会代表の田山夢人です。

私も最近、子どもが生まれまして、毎日可愛いですね。田山夫婦は毎日デレデレです。

カウンセリングしていると、やはり親子関係の相談もよく来るわけです。いわゆる家族コミュニケーションですね。

ある女性の方は母親から、「あなたは子どもなんだから親の言うこと聞きなさい」とよく言われたそう。

あるお母さんは「子どもが私に逆らってくるんです」「親を敬うべきだと思うんです」との訴えをカウンセリングで話していました。

そんな考えもアリとは思いますが、マイナスな感情で胸がいっぱいになるのなら、少し不便だなぁとも思うわけです。

どっちが上で、どっちが下という関係は争いしか生みませんからね。

どちらかは劣等感を感じ、どちらかは優越感を誇示する。

そうなったらコミュニケーションは悪化の一途です。

アドラー心理学では良き人間関係を築くには、相手を自分の価値観でジャッジせず、互いに信じ合い、互いに尊敬し合い、対等に力を合わせていく。

それが必要だって考えているんですね。

これをアドラー心理学では「横の関係」と言います。

逆に、どっちが上でどっちが下か。どっちが偉くて、どっちが偉くないか。

そんな風に優劣を決める関係性を「縦の関係」と言います。

アドラー心理学は「横の関係」を目指していきたいんですよね。

親になって思いますけど、別に親だからって偉くないですね。

親と子どもは同い年です。どちらも1年生。

そこにあるのはどちらが上で、どちらが下かとかじゃない。

そこにあるのは、優劣じゃなくて「役割の違い」だけなんです。

人間的価値は同じだなって思いたいですよね。

だって、私たちが娘に「親が偉い!」という態度を取れば娘は劣等感を感じると思う。

それが後々、「自分には力がない」という信念を植え付けてしまうかもしれない。

私の娘は0歳2ヶ月。私たちとは全然年齢が離れてます。できることも違います。

でも別に私たちは偉くない。

どちらも今を懸命に生きる人間に違いはありません。

確かに子どもは親から多くを学ぶかもしれない。

でも、同時に親だって子どもから多くを学ぶと思うんですよね。年齢とか立場は関係ない。

横の関係でお互いに支え合い、信じ合い、認め合い、学び合い、力を合わせていきたいです。

それが自分の大切な人との絆を、より深いものへとしてくれるんじゃないかなと思います。

ぜひ「横の関係」について考えてみてくださいね!

私たちも日々模索、実践中!

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