パニック障害の過呼吸

こんにちは。
日本アドラー心理学振興会代表の田山です。

パニック障害による、こんなお悩みありませんか?

  • 突然胸が痛んだり動悸がする
  • 過呼吸になり息をするのがつらくなる
  • 突然涙が出てきてその場にしゃがみ込んでしまう

カウンセリングをしていると、パニック発作による過呼吸や動悸、胸の締め付け、突然の涙などで長年、精神科や心療内科に通い、お薬も飲み続けているが中々改善しないという方がお見えになることが多々あります。

パニック発作は長く付き合っていく病気や症状と言われがちですが、案外そんなことなくて、正しく症状を理解して対応していけば、症状が出なくなることもあります。

今日はそんなパニック発作について、中でも過呼吸にフォーカスしてお話をしていこうと思います。

以前、こんなご相談者さんがいました。

※個人が特定されないよう実際の事例とは異なる部分があります
※個人が特定されない形での事例紹介の許可をいただいております

20代の女性で、過呼吸に悩まされている。病院に通って薬を処方されるも、一時的におさまってもまた過呼吸を繰り返してしまう。

このままでは日常生活に影響が出過ぎるということで、カウンセリングにいらっしゃいました。

お話を聞いていくと過呼吸のきっかけは、付き合っていた彼からの別れ話だったようです。

彼女には付き合って数年経つ彼がいました。パニック発作による過呼吸は、どうやら彼と一緒にいるときに頻発しているようでした。

当時、別れ話をされたとき、地面にうずくまり、過呼吸を落ち着かせようと必死だったようです。

すると彼がそんな彼女を見かねて背中をさすり、「ごめんね、そんな思いをさせてしまって。またやり直そう。俺がお前を守るよ」と言って、別れ話を撤回してくれたそうなんですね。

しばらくして過呼吸も落ち着き、平静を取り戻した彼女は彼と一緒に帰宅したようでした。

しかし、そこから過呼吸が日常的に起こるようになってきたそうです。

病院に行き診てもった結果、診断はパニック障害。

「緊張が高まりそうだなとか、パニックになったらお薬を飲んでくださいね」と指導を受け、薬を飲み続けるも過呼吸がおさまることはなかったようです。

カウンセリングも勧められ、実際に受けてみるもカウンセラーはただ話を聞いてくれるだけで、効果を何も感じず、私のところに来たとのことでした。

いざ私のところでのカウンセリングを始めると、大体5回目くらいになる頃に過呼吸の症状が治り始め、カウンセリング10回目になる頃にはすっかり症状もなくなり、カウンセリングを卒業されていったんですね。

通院もなくなり、お薬も必要なくなっていたようでした。

その後も経過は順調なようで、「まったく症状も起きていません!ありがとうございます」とメールをくださったことも。

なぜ改善したか。

それはアドラー心理学の症状に対する捉え方が大きく関係してきます。

医学モデルだと「症状=悪」と捉え、症状をまず抑えようとします。

しかし、アドラー心理学ではそう考えません。「症状=手段」と考えるのです。

自分の中にある無意識的な目的を叶えるための手段が、症状となって現れるのです。

カウンセリングでは、症状へのフォーカスをやめ、彼とのコミュニケーションに注目していきました。

彼女は彼とのコミュニケーションの中で、「自分の意見を言うことに恐怖を感じる」と訴えていたんですね。

何か自分の気持ちを主張したり、訴えたりすると、わがままな奴だとか、生意気な奴だと思われて見放されるんじゃないかと不安だったみたい。

別れ話を切り出されたときも、「イヤだ」と言えなかったんですね。

カウンセリングの中で、自分の気持ちを言葉で伝える練習をして、実際に彼との会話の中で少しずつ実践してもらうようお願いをしました。

最初は難しかったようですが、だんだんと彼女も慣れてきたようで、自分の不安や恐怖に打ち勝って、ちゃんと自分の気持ちを言葉にして伝えられるようになったんです。

そしたら彼女の過呼吸はいつの間にか頻度も少なくなり、最終的にはほぼ症状が起きなくなるまで改善していったんです。

アドラーは「すべての悩みは対人関係にある」と言いました。

症状自体は問題ではなく、問題は対人関係にあるんです。

対人関係における悩みをクリアできれば、病院に通わなくても、薬を使わなくても、症状はじゅうぶんに消えていく可能性があります。

もしパニック発作で悩まれているのであれば、一度アドラー心理学を学んでみたり、アドラー心理学のカウンセリングを受けてみることをオススメします。

あなたの人生、応援してますよ!

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