こんにちは。日本アドラー心理学振興会代表の田山夢人です。
もし現在、あなたが何かしらのことで悩まれているのなら、次のうちどの人間関係で悩まれていますか?
1.仕事での人間関係
2.友人との人間関係
3.家族との人間関係
アドラーはとても画期的なことを提案しまして、「人生にはこの3つの悩みしかない」と言いました。
人生の3つの課題というものです。
その中身は「仕事・交友・愛のタスク」と言います。
考えてみても、確かにこの3つのいずれかに当てはまるなと私も思います。ちなみに恋人との人間関係はアドラー派の中でも少し意見が分かれるところがありますが、大体のところは友人との人間関係として考えていくことが多いです。
それぞれの人間関係には特徴があって、それは関係性が「永続するか・しないか」というところ。
仕事での人間関係は「永続しない人間関係」として分類します。やめようと思えばやめられますからね。
友人との人間関係は「永続する人間関係」として分類します。プライベートでの関係は仕事での関係よりも親密になりやすく、繋がりも強くなります。すると基本的には関係は長く続いていきやすいですね。
家族との人間関係は「永続する運命共同体」として分類します。友人同士の関係性よりも繋がりは強固で、やめたくてもやめられない関係性といえるかもしれません。そこが「運命共同体」の所以ですね。
たとえば、一緒に住んでいる親と子の関係が仲が悪かったとしても、親子の関係をやめられるわけではありません。家を出て物理的に距離を取ったとしても、何かしらで関わる機会が出てきたりするものですからね。
このように、アドラー心理学では悩みを対人関係の3つのジャンルに分けて整理をしていきます。
ここまで読んでみて、もし今あなたが何か悩みを抱えているとしたら、あなたの悩みはどの人間関係に当てはまるものですか?
これ、ちなみにどれか1つだけの該当なら、カウンセリングで解決する可能性が高いです。
もし2つ以上の人間関係で拗れている場合は、カウンセリングではなく各問題に共通した根本的な問題を解決するために、心理療法が必要になる場合が多いです。
どの人間関係でつまづいているかを振り返り、自分がこれからどうしたらいいかを考えるための一つの指標になれば幸いです。
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